FXの為替レートを利用すれば金儲けができる?

円高・円安ということは、このように円の価値がほかの通(この場合はドルですが、ユーロや他の通貨の場合もある)に対して、価値が上がったり、下がったりすることをいいます。

このように為替が、毎日のように上がったり、下がったりしているとしたら、この為替レートの変動を利用して、うまく儲けることができると思いませんか?

まず、テレビニュースのように為替レートが円高になった時に、10ドルを1000円で買っておきます。為替レートがその後に円安にふれ、通りこして、ニュースのようになった時に、持っていた10ドルを円に交換します。

レートは1ドル=120円ですから、1200円が手に入ります。

つまり、最初の1000円は為替レートの変動で1200円になりました。200円の儲けです。

このようにFXの外国為替を利用して、レートの上げ下げで儲けを得ようとすることを投機と呼んでいます。ただし、投機というのは特別なことか、というと決してそんなことはありません。

貿易業務を行う時には外国為替がついてまわります。アメリカに商品を売れば、代金はドルで受け取るのがふつうです。また輸入の場合もドルで支払います。アメリカ相手でなく、東南アジア諸国を相手に貿易をする時も、代金のやりとりは大半がドルで行われます。これをドル建てと呼んでいます。

なぜ、ドルを使うのかというと、ドルが世界で認められた国際通貨、基軸通貨となっているからです。もちろん円やそのほかの通貨を使ってもかまわないのですが、アメリカは経済面でも軍事面でも世界一で、そのアメリカのドルの方が互いに信用できるし、長い取引でも問題はなかろう、ということで、ドルにしているのです。

ドルを持っていますと、投機を目的としていない通常の貿易でも、FXでは外国為替レートの動きで損得が生じます。それなら、うまく立ちまわってFXで儲けようとする動きは自然に出てきます。

佐野裕のマエストロFX【Maestro FX】

現在、日本の輸出の6割、輸入の8割がドル建てで行われています。このように取引がドル建てで行われる以上、外国為替のレートによって損得が出ますから、為替の問題は貿易業務では重視せざるをえないのです。